雪女に惚れられた！２

ユキナは泣きそうな目でジェファーソンを見上げる。顔を赤くしたユキナにジェファーソンの心は揺れたものの、心を鬼にしてカクテルグラスを全てどけた。

「帰るぞ。お前、弱いくせに何でこんなに飲んだんだ」

ユキナの腕を掴んでジェファーソンは立ち上がらせたが、ユキナはうまく歩けないようで、慌てて体を支える。

「……ッ」

ジェファーソンは、ユキナの体の細さに驚く。まるで強く触れたら折れてしまいそうなほどで、どれほどの強さで触れていいのか悩んだ。

「ジェファーソン〜！！」

まるで幼い子どものようにはしゃぎながら、ユキナはジェファーソンの腕に抱きついてくる。柔らかな感触に、ジェファーソンは胸を高鳴らせた。ユキナの豊かな胸が当たっている。

「おい、くっつきすぎだ！歩けないだろ？」

「えへへ。ジェファーソンと飲めて幸せ〜！！」

ジェファーソンが顔を赤くしても、ユキナは笑顔で見上げてくるだけだった。話が通じない。ジェファーソンは頭を抱える。