見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
ようやく手を離してもらえると安堵した店先の看板には、ジンジャーや柑橘類を使ったドリンクのフェアが行われている…と記されていて、美味しそうな写真も一緒に貼付されている。
(丁度いい。ジンジャーミルクティーにしよう)
乾燥した空気の中を歩いていたからか、喉が乾いていたので丁度いい…と早々に飲む物を決める。
入口のガラス扉を副社長に押し開けてもらい中へ入れば、ふわっとコーヒーやココアの香りが鼻についた。
(いい香り…)
少しご機嫌になって注文カウンターへ向かい始めた私達だったが、先を行く副社長が立ち止まり、その背中に鼻をぶつけそうになって私も止まった。
(あれ…?)
どうしたの?…と思いながら、前を塞ぐ人の顔を斜め後ろから見遣った。
横顔しか見えていない彼は、ちょっと驚いたように目を見張っていて、誰か知り合いでもいたのかな?…と脇から顔を覗かした。
「あらっ!」
女性の声に反応して見れば、何のことはない、海外支社で働いている筈の私の従姉妹だ。
「琴ちゃん!?」
「菖さん!?」
名前を呼ばれて咄嗟に彼女を呼び返した。
(丁度いい。ジンジャーミルクティーにしよう)
乾燥した空気の中を歩いていたからか、喉が乾いていたので丁度いい…と早々に飲む物を決める。
入口のガラス扉を副社長に押し開けてもらい中へ入れば、ふわっとコーヒーやココアの香りが鼻についた。
(いい香り…)
少しご機嫌になって注文カウンターへ向かい始めた私達だったが、先を行く副社長が立ち止まり、その背中に鼻をぶつけそうになって私も止まった。
(あれ…?)
どうしたの?…と思いながら、前を塞ぐ人の顔を斜め後ろから見遣った。
横顔しか見えていない彼は、ちょっと驚いたように目を見張っていて、誰か知り合いでもいたのかな?…と脇から顔を覗かした。
「あらっ!」
女性の声に反応して見れば、何のことはない、海外支社で働いている筈の私の従姉妹だ。
「琴ちゃん!?」
「菖さん!?」
名前を呼ばれて咄嗟に彼女を呼び返した。