見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
そんな二人を見ると居た堪れなくなる。
この場に今、自分がいる必要があるのかな…と思ってしまう。
(私に話があるって言ってたくせに……)
いじけそうになってミルクティーを飲み込む。
ほんのりと薫るジンジャーは、口腔内を抜けて鼻にも届いてくる。
スーッとする匂いを嗅ぐと少しだけ落ち着く。
だけど、胸の中は落ち着かない。
どんよりと何かが立ち込めてきそう。
此処にいるよりも早く部屋に帰って、ゆっくりお風呂にでも浸かりたい__。
「あの…」
声を発すると向けられてくる視線。
それにドキッとしながらも笑顔を作り、「私、今夜は用事があるからそろそろ帰るね」と言葉を発した。
ガタンと椅子から立ち上がり、取り急ぐように副社長に向けて頭を下げた。
「今夜はご馳走様でした。お兄様達には、またよろしくお伝え下さい。菖さんも元気でね。また実家に帰ったら、お母さんから話を聞くよ」
さっさと逃げ出したい気持ちでペコンと二人に一礼。
驚いたように二人は顔を見上げていたけれど、向きを変えて出て行く私を追ってくる気配はなかった。
この場に今、自分がいる必要があるのかな…と思ってしまう。
(私に話があるって言ってたくせに……)
いじけそうになってミルクティーを飲み込む。
ほんのりと薫るジンジャーは、口腔内を抜けて鼻にも届いてくる。
スーッとする匂いを嗅ぐと少しだけ落ち着く。
だけど、胸の中は落ち着かない。
どんよりと何かが立ち込めてきそう。
此処にいるよりも早く部屋に帰って、ゆっくりお風呂にでも浸かりたい__。
「あの…」
声を発すると向けられてくる視線。
それにドキッとしながらも笑顔を作り、「私、今夜は用事があるからそろそろ帰るね」と言葉を発した。
ガタンと椅子から立ち上がり、取り急ぐように副社長に向けて頭を下げた。
「今夜はご馳走様でした。お兄様達には、またよろしくお伝え下さい。菖さんも元気でね。また実家に帰ったら、お母さんから話を聞くよ」
さっさと逃げ出したい気持ちでペコンと二人に一礼。
驚いたように二人は顔を見上げていたけれど、向きを変えて出て行く私を追ってくる気配はなかった。