見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
「たった二つ年上だからって、皆を皆、『先輩』と呼べるほど尊敬できる人ばかりじゃないでしょ。特に堀川さんは女性達からは軽蔑した目で見られてたし、私の目から見ても、遊んでたイメージしかないから」

「俺は別に遊んでないよ。ちゃんと女とは真面目に付き合ってきたし、付き合い始めも別れも、女の方からがいつも先だったぞ」

「自分が言わなきゃ彼女が傷付かないとでも思ってたの!?
そういうのは、モテる男の言い訳にしか過ぎないのよ。そういう相手に自分の可愛い従姉妹が傷付けられそうになってるのを、見て見ぬフリなんて出来ない。遊ぶだけの相手なら他の人にして。あの子はそういうのには向かないくらいに一生懸命で素直なんだから」

「分かってるよ」

「分かってるなら手を引いて!」


肩を怒らせる相手は、はぁーと自分を落ち着けるように息を吐き出して続けた。


「そもそも、どうして琴ちゃんと知り合いになったの?
副社長が一般社員と顔見知りになってお茶するようになるなんて、どういう訳!?さっき言ってたお兄様ってのも誰のこと?ひょっとして、堀川さんのお兄さんのことなら、会社の代表取締役ってことじゃないの!?」


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