見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
「私の後輩の子でね、こういう社内行事や検診の時の世話役をやっている人がいるの。いつも一生懸命で真面目でね。顔を是非、覚えてもらえたら嬉しいんだけど」


でも、敢えて名前も顔も教えない…と言い、俺は面食らって、それじゃ覚えれないのでは?…と訊き返した。


「教えなくても多分、直ぐに(あの子かな…)って目星がつくと思うわよ。行事中もずっと動き回っているし、常に周りのことばかりを考えているから」


本当にいい子なの!と力を込めて言えば、兄貴までが一緒になって、うんうん…と頷いている。


「千之さんの目に止まってくれれば嬉しいわ。私、彼女には人一倍幸せになってもらいたいの!」


そう言って、期待に胸を弾ませる兄嫁は、必ず見つけてね、と笑った。


それで、こっちも少しは胸を弾ませつつ、スポーツ大会に参加したのだ____。



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