見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
休暇が明けると、一枚の要綱が回されてきた。
俺にそれを見せたのは主任秘書の堂本で、「またご参加されますか?」…とニコニコしながら訊ねるのだ。


「神野さんが持ってきたんですよ。今月末に開催予定だそうです」


はい、と手渡されたバインダーには、『来たれ!ボウラー!』の文字が印刷されている。


「何だ?ボウリング?」


開催要綱に沿って目線を走らせれば、スポーツ大会で次点だったボウリング大会を行いたいと思います…とある。


「うちは社内行事ばかりやってる感じだな」


月一のように開催される要綱を見て言うと、堂本はアッサリとそれを引き上げた。


「では、今回は『不参加』ということで」

「待て!誰が不参加だと言った!?当然、参加するに決まってるだろう!」


俺の名前も書いておけ、と言うとニヤリと口角を上げ__。


「そう言うと思ってたんですよ。副社長はどうも神野さんがお気に入りのようだから」


キャンプの時も、彼女に何か言ってたみたいですしね…と意地悪そうに微笑む。


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