見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
そしたら今頃、こんなモヤモヤした気持ちを味合わなくても済んだし、彼女のことを心配しても何も出来ないで、指をくわえて見守ってるだけ…なんてことは無かったのに。


(これ以上そいつに構うな!)


変に誤解されたらどうする…と睨み付けながら思っていた。

黙ってイラつく俺の雰囲気は周りの連中が見ても穏やかそうにはなかったらしく、やたらと話しかけられずに済んで、それはそれで助かった。



1ゲーム目が終わった後、神野は立ち上がって何処かへ行こうとした。

彼女の手にはハンドタオルが握られていて、多分トイレか何かだろう…と深く気にしないよう目線をわざと逸らせていたが__。

さっと見直すと神野のチームにいたあいつもおらず、ひょっとして二人で何処かへ行ったか!?と慌てて席を立って探しだした。


男子トイレに先ず行き、中にあいつが居るかどうかを確かめてから出入り口に移動。

神野が女子トイレから出てくるかどうかを確かめながら待ち構えていたけれど、どうにもトイレの前で立っているのは異様な光景らしく、入る人や出てくる者達が好奇の眼差しを向けてくる。


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