見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
「どうしたの?高吉君。具合でも悪いの?」
心配そうに訊いている神野の声が耳に入った。
立ち止まって様子を窺うと、相手は「いいえ」と小声で答え、「ちょっと…」と言いながら、はっきりしてない様子だ。
それでも神野は別に怒った風でもなく、それじゃ…と声をかけ直して。
「大丈夫ならそろそろボウリングへ戻ろうか。休憩時間も終わるし、外の空気も吸って一呼吸ついたしね。次はきっと1ゲーム目よりも気楽に楽しめる筈よ。点数も気にしなくていいし、皆と楽しめばそれでいいよ」
なんだか神野は精一杯彼に気を遣ってるみたいだ。
けれど、相手の男はまだ頷かず、流石に神野も困ったような雰囲気で……。
「ねぇ、高吉君」
彼女が彼に話しかけようとした途端、顔を上げた相手は彼女を見つめてこう叫んだ。
「好きです!」
「は?」
「俺、神野さんが好きです!いっつも俺のこと気にかけてくれるし、今日のボウリングだって何度も誘いにきてくれて。…俺、そういうの初めてだったから嬉しくて。忘年会も参加してなかったら、『残念だ』って言ってたって、大橋さんから教えてもらって。
心配そうに訊いている神野の声が耳に入った。
立ち止まって様子を窺うと、相手は「いいえ」と小声で答え、「ちょっと…」と言いながら、はっきりしてない様子だ。
それでも神野は別に怒った風でもなく、それじゃ…と声をかけ直して。
「大丈夫ならそろそろボウリングへ戻ろうか。休憩時間も終わるし、外の空気も吸って一呼吸ついたしね。次はきっと1ゲーム目よりも気楽に楽しめる筈よ。点数も気にしなくていいし、皆と楽しめばそれでいいよ」
なんだか神野は精一杯彼に気を遣ってるみたいだ。
けれど、相手の男はまだ頷かず、流石に神野も困ったような雰囲気で……。
「ねぇ、高吉君」
彼女が彼に話しかけようとした途端、顔を上げた相手は彼女を見つめてこう叫んだ。
「好きです!」
「は?」
「俺、神野さんが好きです!いっつも俺のこと気にかけてくれるし、今日のボウリングだって何度も誘いにきてくれて。…俺、そういうの初めてだったから嬉しくて。忘年会も参加してなかったら、『残念だ』って言ってたって、大橋さんから教えてもらって。