見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
ひょっとして、神野さん、俺のこと好きなのかな…って思うようになって。そしたら、どんどん自分も神野さんが気になってきて。今日もすごく応援してくれるし、気を回して一緒に休憩も付き合ってくれる。…だから俺、神野さんのことが好きで堪らなくなってしまって。今それが言いたくてこの場所に誘いました。…俺のこと、神野さんはどう思ってますか!?俺のこと、好きでいてくれますよね!?」


信じて止みません、といった感じの目線を向けられ、背を向けて立っている神野は、ビクッとしたように固まったまま声も出せずに沈黙する。


俺は思わぬ現場を目にしてしまい、あーあ…と一瞬天を仰ぎそうにもなったが。



(そら見ろ)


自業自得だ…と冷めたように一度だけ思った。
責任感があるのはいいことだが、度が過ぎるとバランス崩して、取り扱いが困難になる事例だってあるんだ。


(まさに今がそんな状況だよ)


相手の真剣さに神野は返事のしようもなく、凝り固まったまま黙っている。

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