見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
「わかったら、彼女を解放してくれないかな。君をサポートするのは、仕事上必要なことだと理解はしてるけど、それは別にこんな場所でなくても出来ることじゃないのか?」


オフィス内だけにしてくれ…と頼むように諭せば、相手は顔面を蒼白させ、がくっと項垂れた。




「俺……お先に失礼します」


言うが早いかさっさと逃げ出して行く相手。
神野はあっ…と彼の方に目を向け、「高吉君!」と声を発しそうになったけれど。


「待て!」


呼ぶな、と彼女の口を制した。
口元を手で覆われた彼女は驚いたように振り返り、強張った顔つきで……。


「どうして…あんなことを……」


もごもごと口を動かして発する言葉には、怒りのようなニュアンスが含まれていた。



「困ってただろ」


口元から手を離し、広げながら言い訳した。


「告られて何も言えずに黙りこくってたじゃないか。どうやって弁解しようかって、悩んでたんじゃないのか?だから、俺が分かり易く教えてやったんだろ。あいつに優しくしてやったのは、仕事上の義務だから…と」


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