見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
弁解だらけの打ち上げ
二階へ戻った私達は、1ゲーム目と同じようにボウリングを始めた。
ただ一つ違っていたのは、私が高吉君をやたらとヨイショせず、ただ笑ってプレイする姿を見守っていただけだ。


遠目に副社長の視線を感じていた。
実は1ゲーム目もこっそり気づいていたのだが、あんまり睨んでいるように見えたから、怖くて振り向くことが出来なかった。


でも、今は振り向くとやっぱり私を見ていて。
その眼差しが優しくて、胸が弾んできてどうしようもなくなる。



(さっきの言葉……どういう意味?)


高吉君についた嘘を、嘘にしなければいい…なんて。


(まさか、副社長が私を…?)


いやいや、それはどう考えてもあり得そうにない。
何度か「放っておけない」とは言われてきたけれど、ぼうっと彼を見つめる度に「やめろ」と拒否されてしまってたし、厳しい態度で「媚びを売るな」とまで諭されてきた。


(じゃあ、どういう)


まるで理由が分からない…と頭を悩ませる。

出来ればこのままボウリングが終わらなくてもいいのに…と思ってしまうが、やはり延々と続ける訳にもいかず、3ゲームほどで行事は終わりを迎えた。


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