見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
顔を上げると、フ…と微笑んでいる。
おかげで少し戸惑い、それが本当に本心なのだろうか…と、疑うような気がしていたのだが__。
「あの……さっきからずっと、睨まれ通しなんですよね。だから、早く行ってあげて下さい」
後ろ…とこっそり指差す彼を見つめ、ピンときて振り返る。
見遣れば副社長がこっちを見ていて、所在無さげな雰囲気で、コートのポケットに手を入れていた。
「ボウリングの間もずぅっと俺のこと睨んでたんですよ。何でだろう…と最初は不思議に思ってたんですけど、話を聞いて、成る程な…と納得がいきました。…俺、副社長が相手なら敵いません。どうか、幸せになって下さい」
失礼します、と頭を下げて歩き出していく。
その背中に向けて、「高吉君!」と声を上げ、あれは嘘だ…と言いそうになったけれど__。
「おやすみ!」
ぐっと堪えて挨拶した。
彼は振り向かないまま、手だけを上に伸ばして横に振る。
その手を私はじっと見ていた。
月曜日から、彼がまた元気に仕事へ来てくれることを心から願い、後ろにいる人の方へ向き直った。
おかげで少し戸惑い、それが本当に本心なのだろうか…と、疑うような気がしていたのだが__。
「あの……さっきからずっと、睨まれ通しなんですよね。だから、早く行ってあげて下さい」
後ろ…とこっそり指差す彼を見つめ、ピンときて振り返る。
見遣れば副社長がこっちを見ていて、所在無さげな雰囲気で、コートのポケットに手を入れていた。
「ボウリングの間もずぅっと俺のこと睨んでたんですよ。何でだろう…と最初は不思議に思ってたんですけど、話を聞いて、成る程な…と納得がいきました。…俺、副社長が相手なら敵いません。どうか、幸せになって下さい」
失礼します、と頭を下げて歩き出していく。
その背中に向けて、「高吉君!」と声を上げ、あれは嘘だ…と言いそうになったけれど__。
「おやすみ!」
ぐっと堪えて挨拶した。
彼は振り向かないまま、手だけを上に伸ばして横に振る。
その手を私はじっと見ていた。
月曜日から、彼がまた元気に仕事へ来てくれることを心から願い、後ろにいる人の方へ向き直った。