見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
実は、チョコレートは手作りしたものの持ってこれなかった。
甘い物が苦手そうな彼に合わせてビターな味のものを作ってはみたが、思うような美味しさにはならず、こんな物あげれない……と自信がなくて持ってこなかったのだ。
だから、今日は手ぶら。
毎年のように作っていた友チョコでさえも作らず、私は身軽に出勤した。
それで、ずっと困っていたのだ。
社内のどこで副社長と会っても、その場で渡せる物が何もないから。
出来ればずっと会わずに済めば好都合だと思っていた。
就業後にラインを入れて、『話がしたい』と言えばいい…と決めていた。
けれど、あれだけモテる副社長に義理チョコだけ…なんて女子が多いわけがない。
気づくと社内の片隅で、こっそり本命チョコを手渡されている場面を見つけ、その度に胸が痛んで逃げ出していた。
その場を目撃しても、自分達は両思いだから邪魔をしないで…とは言えなかった。
ラブラブな関係でもなく、切れてしまいそうな感じにも思えていたから。
ボウリングの後、彼が私を連れて逃げたのを知っているのは社内の一部だけだ。
その後も噂にならず、知らない女子が多いのも仕方ない…と諦めた。
甘い物が苦手そうな彼に合わせてビターな味のものを作ってはみたが、思うような美味しさにはならず、こんな物あげれない……と自信がなくて持ってこなかったのだ。
だから、今日は手ぶら。
毎年のように作っていた友チョコでさえも作らず、私は身軽に出勤した。
それで、ずっと困っていたのだ。
社内のどこで副社長と会っても、その場で渡せる物が何もないから。
出来ればずっと会わずに済めば好都合だと思っていた。
就業後にラインを入れて、『話がしたい』と言えばいい…と決めていた。
けれど、あれだけモテる副社長に義理チョコだけ…なんて女子が多いわけがない。
気づくと社内の片隅で、こっそり本命チョコを手渡されている場面を見つけ、その度に胸が痛んで逃げ出していた。
その場を目撃しても、自分達は両思いだから邪魔をしないで…とは言えなかった。
ラブラブな関係でもなく、切れてしまいそうな感じにも思えていたから。
ボウリングの後、彼が私を連れて逃げたのを知っているのは社内の一部だけだ。
その後も噂にならず、知らない女子が多いのも仕方ない…と諦めた。