見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
廊下へ出て、ようやく社食内が騒つくのが耳に入った。
悲鳴や驚嘆の声が聞こえ、それを背中にして、私と彼はエレベーターに乗った。
ずっと彼は、私の顔を隠すように肩を抱いていた。
私もずっと俯き、縋るように彼の胸に顔を押し付ける格好をしていた。
エレベーターが着いた先は地下の駐車場だ。
自分の車のロックを解除した彼は、助手席に私を座らせると運転席に乗り込んでくる。
グス、グスッ…と鼻水の音を立てる私に副社長は何も言わない。
気持ちが落ち着くのを待っているかのように、黙ってボックスティッシュを手渡してくれた。
「すみ…ませ……私…」
何も持ってきてないから、この場で彼には何も渡せない。
涙以外のものが出せなくて、申し訳なさが先立ってしまった。
「ごめ……な…さい……」
何も渡せないことと、この間のことを謝るつもりで声にした。
途切れ途切れで、聞こえ難かったかもしれないけれど。
「間違って…たと……思います…」
言えないのか?と問われた時、内緒ですよ…と言って、教えれば良かったんだ。
恋人同士の内緒事。そういうつもりで__。
悲鳴や驚嘆の声が聞こえ、それを背中にして、私と彼はエレベーターに乗った。
ずっと彼は、私の顔を隠すように肩を抱いていた。
私もずっと俯き、縋るように彼の胸に顔を押し付ける格好をしていた。
エレベーターが着いた先は地下の駐車場だ。
自分の車のロックを解除した彼は、助手席に私を座らせると運転席に乗り込んでくる。
グス、グスッ…と鼻水の音を立てる私に副社長は何も言わない。
気持ちが落ち着くのを待っているかのように、黙ってボックスティッシュを手渡してくれた。
「すみ…ませ……私…」
何も持ってきてないから、この場で彼には何も渡せない。
涙以外のものが出せなくて、申し訳なさが先立ってしまった。
「ごめ……な…さい……」
何も渡せないことと、この間のことを謝るつもりで声にした。
途切れ途切れで、聞こえ難かったかもしれないけれど。
「間違って…たと……思います…」
言えないのか?と問われた時、内緒ですよ…と言って、教えれば良かったんだ。
恋人同士の内緒事。そういうつもりで__。