見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
「何が?琴音は何も間違ってはなかったぞ」
囁く私に、彼が返事をした。
驚いて目を向けると困ったような表情でいて、何も言えずに見返すだけになってしまった。
「仕事上の責務を守り通しただけだろう。それは間違いなんかじゃない。ただ、俺は少し寂しかった。器が小さいと思われても、全部話して欲しかった。それに…」
ぎゅっと一瞬口を噤む。
その仕草を見て、ぱちっと瞬きをした。
「他の男達が琴音のことを噂するのを耳にするのが嫌だったんだ。
気づいてないかもしれないけど、案外とお前は注目されていると知った。
安穏としてたら、他の男に攫われそうだと焦った。それで、あの時、二人だけで話をして聞かせてもらおうと思ったんだ。
だけど、琴音は自分の仕事を大事にしているから口にはしなかった。
何をしているのかは、堂本から話を聞いて想像が出来ていたのに、黙っておけなかったのは俺の方だ。
我ながら、本当に嫉妬深くて独占欲が強いと思った。今まではこんなことは一度もないから、今もまだ……焦っている」
参るよな…と自分を恥じる。
けれど、そんな彼がすごく愛おしい……。
囁く私に、彼が返事をした。
驚いて目を向けると困ったような表情でいて、何も言えずに見返すだけになってしまった。
「仕事上の責務を守り通しただけだろう。それは間違いなんかじゃない。ただ、俺は少し寂しかった。器が小さいと思われても、全部話して欲しかった。それに…」
ぎゅっと一瞬口を噤む。
その仕草を見て、ぱちっと瞬きをした。
「他の男達が琴音のことを噂するのを耳にするのが嫌だったんだ。
気づいてないかもしれないけど、案外とお前は注目されていると知った。
安穏としてたら、他の男に攫われそうだと焦った。それで、あの時、二人だけで話をして聞かせてもらおうと思ったんだ。
だけど、琴音は自分の仕事を大事にしているから口にはしなかった。
何をしているのかは、堂本から話を聞いて想像が出来ていたのに、黙っておけなかったのは俺の方だ。
我ながら、本当に嫉妬深くて独占欲が強いと思った。今まではこんなことは一度もないから、今もまだ……焦っている」
参るよな…と自分を恥じる。
けれど、そんな彼がすごく愛おしい……。