見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
「……琴音は、大丈夫か?」


心配そうにこの後を心配する彼。
だったらあの場で行動に出なければいいのに…と見つめながらも、ん…と頭を縦に振った。


「恥ずかしいけど…、耐えます」


我慢なら慣れているとばかりにそう答える。
そんな私を見て、彼はまたキスを落とす。

軽く触れて、ゆっくりと逃げていく唇が上向きにカーブして、「就業後に会おう」…と約束を求められた。


「はいっ!」


力強く答えながら目を見合わせる。
もう自信がないとか考えず、あのチョコレートを彼に手渡そう…と心に決める。


思いの全てを彼に手渡す。
それが今、一番したい事___。





総務課へ戻ると、皆がニヤついて私を見た。
そこに着くまでの廊下でも、コソコソと囁き合う声を耳にして緊張した。



「いつからなの?」


コソコソと同僚達に聞かれ、「内緒です」と肩を上げる。
もう周りの目など気にせず、彼の彼女でいよう……と、胸を張っている自分を感じた__。



< 212 / 325 >

この作品をシェア

pagetop