見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜＊おまけ終了＊

後悔するように唇を結んで俯く。

さっきまでの彼は迷っていたのではなく、これを言えば自分が恥ずかしくて、何よりも私を困らせるのではないか…と躊躇っていたのだ。


呆然としたまま、俯く彼を見た。
自分だけを見て欲しい…と言う彼の言葉にも感動して、同時に、彼を視界に入れないように調査をしていた自分が愚かしくなった。


それに、もう一つハッとするような言葉を思い出した。

自分だけの為に働いて欲しい…なんて、それってまるで………。



ドキン、ドキン……と胸が大きく弾む。

多分、彼はそういうつもりで言った訳じゃない。

ものの弾みというか、言葉の綾みたいな感じで、独占欲を声にしたらそういう風になっただけ。


だから意識してはいけない。
自分に、そう言い聞かせているのに＿＿＿。



かぁっ…と顔の温度が高くなってくる。
体温も上がり、妙な汗ばみを感じる。

それを覚えると自分も俯いてしまい、髪の毛の隙間から覗く頸が熱くて、熱を放っているように思えた。