見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
今もひょっとして、フラつく前から私の歩く様子を見ていたのだろうか。
足を踏み出さないことを怪訝に思い、後ろから様子を窺っていたのか。
「大丈夫ですか!?」
自分の方が顔色を悪くさせて訊いてくる。
本当に彼は敏感で繊細で、だから商品管理部の仕事を任されているのだと思う。
「ごめん。大丈夫だから」
ちょっと寝不足なだけ、と笑って誤魔化す。
そういうのは、これまで何度もやってきた。
「ダメですよ。嘘なんて言ってもバレます!」
顔色悪いですよ、と指摘。
きっと貧血だと思います、と言うとフロアの休憩室を指差し、彼処で休んでから仕事へ行って下さい!と指示した。
「俺、副社長に言ってきます。神野さんは其処で座ってて下さい」
「あっ!高吉君っ!」
待って、…と彼の腕を掴んで呼び止める。
こんな事で、忙しい彼を驚かせるのは性に合わない。
「私なら大丈夫。それよりも、ちょっと話を聞かせてくれない?」
始業までもう少しある。
五分くらいでいいから…と頼み込むと、彼は渋々承諾し、私を連れ立って休憩室へと向かった。
足を踏み出さないことを怪訝に思い、後ろから様子を窺っていたのか。
「大丈夫ですか!?」
自分の方が顔色を悪くさせて訊いてくる。
本当に彼は敏感で繊細で、だから商品管理部の仕事を任されているのだと思う。
「ごめん。大丈夫だから」
ちょっと寝不足なだけ、と笑って誤魔化す。
そういうのは、これまで何度もやってきた。
「ダメですよ。嘘なんて言ってもバレます!」
顔色悪いですよ、と指摘。
きっと貧血だと思います、と言うとフロアの休憩室を指差し、彼処で休んでから仕事へ行って下さい!と指示した。
「俺、副社長に言ってきます。神野さんは其処で座ってて下さい」
「あっ!高吉君っ!」
待って、…と彼の腕を掴んで呼び止める。
こんな事で、忙しい彼を驚かせるのは性に合わない。
「私なら大丈夫。それよりも、ちょっと話を聞かせてくれない?」
始業までもう少しある。
五分くらいでいいから…と頼み込むと、彼は渋々承諾し、私を連れ立って休憩室へと向かった。