見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
そして、身の竦む思いで日曜を過ごし、気不味い気持ちを抱えたまま月曜の朝を迎え、ドキドキ…と心臓を弾ませながら出社したのだ。


副社長とは一夜を過ごした時、何があったのか不明なままだった。
勿論、相手に問い合わせるのも不可能だし、何より間違いなく大迷惑をかけている。

ヒェーッと思い悩む以外に道はない。
それ以外に反省の術がないと思っている時に、ポン!と肩を弾かれた。


「神野ちゃん!」


振り向くと意味深な笑みを浮かべる珠紀が側に立っている。
その笑顔を見上げてヒクッと頬が引きつり、まさかとは思うけど、私と副社長とのことを何か知ってる?…と疑った。


「おはよう」


目が合うなり満面の笑みを浮かべて挨拶する珠紀。
その呑気そうな笑顔に焦りつつも、何事もないように挨拶を返した。


「おはよう」


次の言葉を…と思うけれど、焦りの方が勝って上手く言葉が出てこない。


「土曜日、大丈夫だった?」

「えっ?」

「副社長が酔っ払った神野ちゃんを送ると言って店を出たんだけど、かなり泥酔してたし、住所とかちゃんと言えたのかな…って心配したんだよ」


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