見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
「手伝うわ」
缶を開け、グラスに移していたら急に前から手が伸びてきて驚いた。
目を向けるとオフィス仕様の葉山さんが向かい側に立っていて、あっ…と思いつつも、断るのも悪いと感じ、「すみません、助かります」とお礼を言った。
「いいのよ」
ふわっと微笑む彼女の雰囲気はプライベートの時と変わらない。
やっぱり社内でも、ひょっとしたらモテているのでは…と感じてしまい、それならそれで大変だろうな…と思えてしまった。
(あっ、そうだ)
急に思い出した私は、顔を上げて彼女を見つめる。
登山の帰りに聞いた、彼女が持っている資格について、一つ心当たりがあるから問い合わせてみようと考えたのだ。
(急に訊いたら驚かれるかな)
そう思いつつも、やっぱり黙っていられない。
ぐっと缶を握りしめると声を吐き出し、「あの」と思いきって話し始めた。
「一つ質問していいですか?」
顔を上げた彼女は、真剣な表情の私に見入り、別にどうもない感じで目を伏せ、「どうぞ」と言う。
その素っ気ない雰囲気に喉を鳴らし、すうっと息を吸い込むと声を発した。
缶を開け、グラスに移していたら急に前から手が伸びてきて驚いた。
目を向けるとオフィス仕様の葉山さんが向かい側に立っていて、あっ…と思いつつも、断るのも悪いと感じ、「すみません、助かります」とお礼を言った。
「いいのよ」
ふわっと微笑む彼女の雰囲気はプライベートの時と変わらない。
やっぱり社内でも、ひょっとしたらモテているのでは…と感じてしまい、それならそれで大変だろうな…と思えてしまった。
(あっ、そうだ)
急に思い出した私は、顔を上げて彼女を見つめる。
登山の帰りに聞いた、彼女が持っている資格について、一つ心当たりがあるから問い合わせてみようと考えたのだ。
(急に訊いたら驚かれるかな)
そう思いつつも、やっぱり黙っていられない。
ぐっと缶を握りしめると声を吐き出し、「あの」と思いきって話し始めた。
「一つ質問していいですか?」
顔を上げた彼女は、真剣な表情の私に見入り、別にどうもない感じで目を伏せ、「どうぞ」と言う。
その素っ気ない雰囲気に喉を鳴らし、すうっと息を吸い込むと声を発した。