見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
彼の車が停まっている場所まで来ると、先に着いていた彼が運転席から助手席のドアを開けてくれる。中へ入ると、「お疲れ」と直ぐに労われ、慌てて「お疲れ様です」と返事をした。
「悪かったな。急に」
「いいえ」
何かあったのだろう…と彼の顔を見返したが、エンジンを掛ける彼の様子には慌てた風もなく、一体何?…と肩の力が抜ける。
ハンドルを操作して駐車場を出ると彼は目的地も告げず、私はその横顔を眺めたまま首を傾げ、「何処へ行くんですか?」と改めて訊ねた。
「ああ、ちょっと兄貴の所へ」
「えっ!」
「何だよ」
「いえ、別に」
私はさっきまで自分が電話をかけようとしていた場所だと言えず、「どうして?」と質問をし直した。
「うん…まあちょっと野暮用」
ハッキリ答えず笑って誤魔化す態度を妙だと思いつつも、車内では敢えて訊かず、着いてからあの人にどう質問をしようか…と考え込んでいた。
頭の中には、葉山さんとその人の関係性が浮かんでこなかった。
きっと年齢も違う筈なのに、何処で知り合いになれるだろう…と疑問ばかりが浮かんでいた。
「悪かったな。急に」
「いいえ」
何かあったのだろう…と彼の顔を見返したが、エンジンを掛ける彼の様子には慌てた風もなく、一体何?…と肩の力が抜ける。
ハンドルを操作して駐車場を出ると彼は目的地も告げず、私はその横顔を眺めたまま首を傾げ、「何処へ行くんですか?」と改めて訊ねた。
「ああ、ちょっと兄貴の所へ」
「えっ!」
「何だよ」
「いえ、別に」
私はさっきまで自分が電話をかけようとしていた場所だと言えず、「どうして?」と質問をし直した。
「うん…まあちょっと野暮用」
ハッキリ答えず笑って誤魔化す態度を妙だと思いつつも、車内では敢えて訊かず、着いてからあの人にどう質問をしようか…と考え込んでいた。
頭の中には、葉山さんとその人の関係性が浮かんでこなかった。
きっと年齢も違う筈なのに、何処で知り合いになれるだろう…と疑問ばかりが浮かんでいた。