見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
「神野ちゃん」
なんとか堪えようと口元に手をあてる私を見て、先輩の方が涙を流し始めたから止められなくなった。
本当にとても嬉しくなって、「おめでとうございます…」と何度も声をかけてしまった。
夕食は皆で食卓を囲んだ。
会長夫人が老舗の和食処からお赤飯と鯛の塩焼きをデリバリーしてもらい、それに添えるお吸い物と箸休めを私と先輩とで作った。
先輩は時々、「気持ちが悪い」と言ってはトイレに走り込んでいた。
始まったばかりの悪阻にオロオロしている社長は、自分が何も出来ないのを「無力だ」と呟きながら彼女の体を気遣っていた。
千之さんはそんな社長の姿を滑稽そうに眺めている。
でも、冷やかすこともなく見守っていて、それを見つめながら私は、自分のこともいつも同じ様な感じで見守っていてくれたのかな…と思えてしまった。
夕食が終わると会長夫妻はご自宅へ帰ることになり、私もそろそろ…と腰を上げたのだが、先輩に止められてしまい、仕方なく残ることにした。
キッチンで夕食の片付けを先輩に代わってしていると見送りが済んだ彼女がやって来て、「ちょっといい?」と声をかける。
なんとか堪えようと口元に手をあてる私を見て、先輩の方が涙を流し始めたから止められなくなった。
本当にとても嬉しくなって、「おめでとうございます…」と何度も声をかけてしまった。
夕食は皆で食卓を囲んだ。
会長夫人が老舗の和食処からお赤飯と鯛の塩焼きをデリバリーしてもらい、それに添えるお吸い物と箸休めを私と先輩とで作った。
先輩は時々、「気持ちが悪い」と言ってはトイレに走り込んでいた。
始まったばかりの悪阻にオロオロしている社長は、自分が何も出来ないのを「無力だ」と呟きながら彼女の体を気遣っていた。
千之さんはそんな社長の姿を滑稽そうに眺めている。
でも、冷やかすこともなく見守っていて、それを見つめながら私は、自分のこともいつも同じ様な感じで見守っていてくれたのかな…と思えてしまった。
夕食が終わると会長夫妻はご自宅へ帰ることになり、私もそろそろ…と腰を上げたのだが、先輩に止められてしまい、仕方なく残ることにした。
キッチンで夕食の片付けを先輩に代わってしていると見送りが済んだ彼女がやって来て、「ちょっといい?」と声をかける。