見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
ラインも送ったけど既読つかないし…と言われ、えっ、そうだったの!?と今更ながらスマホを確認する。


「あ…ホントだ」


全然見てなかった、と言い訳するように指先を滑らせ、顔を上げながら、ごめん…と謝った。


「私は別にいいんだけどさ、住所はちゃんと言えたの?」


鋭い質問してくる珠紀。その言葉にぎくっとしながらも全然言えませんでした…とは正直に話せず。


「うん、まあ…」


なんとか免許証だけは出せた…と嘘っぱちもいいとこ。


「そうか、良かったぁ〜」


あの場にいた連中もだいぶ酔ってたから、副社長が一番素面に近かったんだよねー、と改めて教えてくれる。


(…そ、そうだったのか)


そこまでは聞いてなかった…と知って若干ホッとした。
それならあの後のこともあまり深く聞かれないかも…と安心したのだ。


「それにしてもね、副社長カッコ良かったんだよ。こう、さーっと神野ちゃんの体を掬い上げて、『俺が送る』と言ってさっさと退室してね。
その背中を見ながら皆で、いいなぁ〜と言い合ったの。次は自分達があーして貰おうか、と笑いながら飲んでたんだ」


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