見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
帰り際、改めて教えられたことが他にもある。
それは、私達のことを聞いた情報源は葉山さんで、彼女の口から指輪の話も飛び出してきたそうだ。
「彼女、慌ててたわよ。私と同じように、神野ちゃんが急に仕事を辞めたらどうしようか…って」
指輪を贈った相手が副社長だというのはもう公認済み。
周りでは私達がいつ結婚するのか…と秒読みを始めていて、今この段階で急に退職されても本当に困るんだけど…とボヤいていたらしい。
「だから、主人を通してそれとなく『頃合いを見てね』と頼んでいるの。私達の時は電撃結婚だったし、あまり周囲を驚かせ過ぎないように…って」
都合が良いわよね、と笑っているが、そういう理由だったというのを初めて知り、それであの仏頂面だった訳か…と改めて納得しながら部屋を後にした。
夕食で少しアルコールを飲んだ千之さんは、社長夫婦の住むマンションに車を置き、歩いて帰ろう…と私を誘った。
私は久し振りに彼と手を繋げるのが嬉しくて、直ぐに応じて手を握る。
それは、私達のことを聞いた情報源は葉山さんで、彼女の口から指輪の話も飛び出してきたそうだ。
「彼女、慌ててたわよ。私と同じように、神野ちゃんが急に仕事を辞めたらどうしようか…って」
指輪を贈った相手が副社長だというのはもう公認済み。
周りでは私達がいつ結婚するのか…と秒読みを始めていて、今この段階で急に退職されても本当に困るんだけど…とボヤいていたらしい。
「だから、主人を通してそれとなく『頃合いを見てね』と頼んでいるの。私達の時は電撃結婚だったし、あまり周囲を驚かせ過ぎないように…って」
都合が良いわよね、と笑っているが、そういう理由だったというのを初めて知り、それであの仏頂面だった訳か…と改めて納得しながら部屋を後にした。
夕食で少しアルコールを飲んだ千之さんは、社長夫婦の住むマンションに車を置き、歩いて帰ろう…と私を誘った。
私は久し振りに彼と手を繋げるのが嬉しくて、直ぐに応じて手を握る。