見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
それを一週間後にいったん回収して、粗方な人数を先に予約しておこうと確認していた。

その中で、思わず手を止めてしまった。
だって、秘書課から返ってきた紙に、副社長の名前が書かれてあったから。


(お、恐れ多い……)


あの夜のことが咄嗟に浮かび、ヒェッ!となりながら、勘弁して…と握ったまま顔を伏せる。

あれから一週間、私はビル内で副社長の姿を見かける度にサッと逃げ、とにかく顔を合わさないように…と必死で避け続けていたんだ。


避けていれば、そのうちあの夜のことも無かったことに繋がるかな…と単純に思っていた。

副社長も忙しい身だし、きっとあの夜のことなど、とっくに過去のこととして、忘れてしまうだろう…と思い込もうとしていた。


だから、その参加者の紙に、彼の名前があると知った時には愕然とした。
まさか参加するなんて、そんなことがあるのだろうか……と。



(分かった!目の錯覚!)


そう思って、もう一度最初から紙を見直す。

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