見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
気軽に参加を呼びかけるつもりで作成した。
大抵はクレームなんて無かったし、これも多分大丈夫な筈だと思い込んでいたのだ。


(ええ〜、どうしよう)


今更作成し直せ、と言われるんだろうか…と覚悟を決める。
再作成するのは手間だけど、それは自分の仕事だからしようがない。


すっかりやり直すつもりで覚悟を決め、顔を上げて副社長を見直すと、紙を持ったまま彼はこっちを見ていて、ドキッと胸が弾む。


(や…やっぱり格好いい……)


目にすると、やはり目線を外せなくなってじっと見入ってしまう。
彼の顔だけでなく、喉元とか胸板とか、目にしなくてもいい所まで、ついガン見しちゃう。


そんな視線に気づくと、彼は眉間に皺を寄せ、ゴホン…と軽い咳払いをした。
それでも私が目線を外さずに見入っていたもんだから、流石にウザく感じたらしい。


「ちょっと、こっちへ」


背中を向けると秘書課の奥にある自室へと向かいだす。
私は思わずハッとして、慌てて彼を追いかけた。


< 37 / 325 >

この作品をシェア

pagetop