見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
ドアを閉めると自分の椅子に着席する副社長。
革張りのチェアに座る姿はまるで王様みたいで、またしてもぼうっとしてしまい、瞬きも忘れて彼を見入った。
「あのな」
迷惑そうな顔つきで困ったように呟く。
それを聞くか聞かないかのような感覚で耳にして、ボンヤリしたまま顔を見直した。
「そういう目つきで見るなって」
ウンザリしたように立ち上がり、私に寄ってくると、バサッと頭の上に用紙を乗せる。
「俺はただ、このキャンプ場のことを少し教えて欲しいと思っただけだ。海外支社でもキャンプの経験は何度かあるが、日本でのキャンプは久しぶりだし、何か用意する物があれば知りたいと思っただけ」
でも、もうそれもいい…といった感じで紙を手放される。
私は頭から滑り落ちてくる紙を慌ててキャッチして、背中を向ける副社長を視界に入れた。
「あの!」
自分が此処へ来た理由を言ってなかった、と思い出して声を発する。だけど、副社長は振り返りもしないで足を止めただけ。
その仕草にチクッと胸が痛んだ。
顔を見つめる余り、不快にさせてしまった…と反省した。
革張りのチェアに座る姿はまるで王様みたいで、またしてもぼうっとしてしまい、瞬きも忘れて彼を見入った。
「あのな」
迷惑そうな顔つきで困ったように呟く。
それを聞くか聞かないかのような感覚で耳にして、ボンヤリしたまま顔を見直した。
「そういう目つきで見るなって」
ウンザリしたように立ち上がり、私に寄ってくると、バサッと頭の上に用紙を乗せる。
「俺はただ、このキャンプ場のことを少し教えて欲しいと思っただけだ。海外支社でもキャンプの経験は何度かあるが、日本でのキャンプは久しぶりだし、何か用意する物があれば知りたいと思っただけ」
でも、もうそれもいい…といった感じで紙を手放される。
私は頭から滑り落ちてくる紙を慌ててキャッチして、背中を向ける副社長を視界に入れた。
「あの!」
自分が此処へ来た理由を言ってなかった、と思い出して声を発する。だけど、副社長は振り返りもしないで足を止めただけ。
その仕草にチクッと胸が痛んだ。
顔を見つめる余り、不快にさせてしまった…と反省した。