見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
「ここは部外者は手を出さずにそっと見守るだけにしておくよ。なんのかんの言って、神野ちゃんは毎回きちんと準備するし、それにこういうことは神野ちゃん以外に出来る人いないんだから今年もきっちりお願いね!」


それじゃー私は外回りに行ってくる、と踵を返して総務を出て行く。



「一体何しにやって来たのよ。冷やかしだけならやめてよね」


ブツブツ文句を言いながらも予定出場者を確認。
今年は新人社員も何人か入ったし、去年よりも出場人数が若干多い。


「もう学生じゃないんだからさ、こういう体育会系行事はやめようよ」


誰一人としてまだやめようと言い出す者がいないお陰で、毎年惰性のように続けているけれど。


「ああ、そうだ。三位までのチームには賞品も用意しておかなきゃ」


それからブービー賞も作って、各部署の係担当者にも連絡を取りながら当日の会場作りに協力を願わないと。


ああ、もう忙しい…とやるべき事を忘れないようにメモしてパソコンの液晶画面に貼り付ける。

これが無くなる日まで暫くゆっくり出来ない…と肩の力を落とすように大きな溜息を吐き出した。



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