見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
珠紀は私に、「ホントに生真面目なんだから」と苦笑していた。
それに肩を竦ませ、本当の理由を明かさずに訪れた場所。
それは、皆のテントが張られてある場所よりも少し高台の位置に張られた小型のテント。
小高い丘の上に尖った三角の形が見え、私は緊張しながら足を運んだ。
そのテントは、副社長がご自分で持ってきた物だった。
準備の際に、アウトドアが趣味なんだ…と周りに話しているのが聞こえて、へぇー意外…と思いながら見遣っていた。
毛布を配布する際も、自分は要らない、と言って他へ回せ…と言ってきた。
寝袋もご自分で用意されているのか…と思い、つっけんどんな感じの彼に、若干ガッカリもした。
周りの人達に見つからないように…と辺りを窺いながらコソコソ…と近付く。
テントの前では小さな焚き火を起こした副社長の姿が見え、ドキン!と胸が弾んだ。
勇気を出して、先へ進まなければ…と思うが、こんな時間に伺ってはやはり迷惑だろうか…と尻込む。しかし、折角嘘を吐いてまで此処へ来たのだから、きちんとお礼と釈明だけはさせて欲しい。
(今更だろうけど…)
それに肩を竦ませ、本当の理由を明かさずに訪れた場所。
それは、皆のテントが張られてある場所よりも少し高台の位置に張られた小型のテント。
小高い丘の上に尖った三角の形が見え、私は緊張しながら足を運んだ。
そのテントは、副社長がご自分で持ってきた物だった。
準備の際に、アウトドアが趣味なんだ…と周りに話しているのが聞こえて、へぇー意外…と思いながら見遣っていた。
毛布を配布する際も、自分は要らない、と言って他へ回せ…と言ってきた。
寝袋もご自分で用意されているのか…と思い、つっけんどんな感じの彼に、若干ガッカリもした。
周りの人達に見つからないように…と辺りを窺いながらコソコソ…と近付く。
テントの前では小さな焚き火を起こした副社長の姿が見え、ドキン!と胸が弾んだ。
勇気を出して、先へ進まなければ…と思うが、こんな時間に伺ってはやはり迷惑だろうか…と尻込む。しかし、折角嘘を吐いてまで此処へ来たのだから、きちんとお礼と釈明だけはさせて欲しい。
(今更だろうけど…)