見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
ぼうっとその仕草を眺めていたが、折角淹れて貰ったのだから…と思い、両手でマグを包んで口に運ぶ。
口に含むと、舌の上にビターだけどほんのりと甘いココアの味が広がり、思わず「美味し…」と声が出た。
「だろ?」
ふわっと笑う副社長の顔を性懲りもなく見つめてしまう。
そのままぼうっと眺めてしまったのに、今度は悪態もつかれず、むしろ、可笑しそうに微笑まれた。
「……あんた、本当に正直者だな」
バカにした様な言い方に聞こえるのに、笑いながら言うせいか全く嫌味な感じに取れない。
その上、笑顔とココアの湯気に熱せられて、やっぱり素敵だな…と思う気持ちが、胸の奥から膨らんでいく__。
(……私、やっぱり好きだな。副社長のこと……)
いろいろ胸に突き刺さる言葉を言われてきたのに、この一瞬だけで、その全てが帳消しされるくらいに満たされている気がした。
社内では、全然手の届かない場所にいる彼に、これからも片想いだけは続けてもいいだろうか…と錯覚を覚えながらひと時を過ごした___。
口に含むと、舌の上にビターだけどほんのりと甘いココアの味が広がり、思わず「美味し…」と声が出た。
「だろ?」
ふわっと笑う副社長の顔を性懲りもなく見つめてしまう。
そのままぼうっと眺めてしまったのに、今度は悪態もつかれず、むしろ、可笑しそうに微笑まれた。
「……あんた、本当に正直者だな」
バカにした様な言い方に聞こえるのに、笑いながら言うせいか全く嫌味な感じに取れない。
その上、笑顔とココアの湯気に熱せられて、やっぱり素敵だな…と思う気持ちが、胸の奥から膨らんでいく__。
(……私、やっぱり好きだな。副社長のこと……)
いろいろ胸に突き刺さる言葉を言われてきたのに、この一瞬だけで、その全てが帳消しされるくらいに満たされている気がした。
社内では、全然手の届かない場所にいる彼に、これからも片想いだけは続けてもいいだろうか…と錯覚を覚えながらひと時を過ごした___。