見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
「…っもう、会えると思って楽しみにしてたのに」
電話越しから聞こえる女性の声に、すみません…と謝りながら俯いた。
「ようやく渋滞から解放されて会場入りしたのに神野ちゃんはいないし、話したくても話せる相手は少ないし」
思わず電話してしまったじゃない、と口調を強める相手。
それは現社長の奥様で、前に私の仕事を担当していた先輩の堀川紀香さんだ。
「本当にすみません。ちょっと食べ過ぎで気分が悪くなっちゃって」
ローストビーフがあまりに美味し過ぎたものだから…と断りを入れる。
付け合わせのソースも美味しくて箸が止まらず、食べ過ぎで胃がキリキリと痛みだしたから早目に帰ってしまった…と説明した。
「それで?体調はいいの?」
心配そうに訊ねる紀香さんに、胃薬を飲んだから…と嘘を重ねる。
そんな話を信じる彼女は、「そう…」と安心して、「あのね…」と続けてこう言った。
「私が紹介したい人がいると言ってたこと、覚えてる?」
声色を高めて訊いてくる紀香さん。
電話越しから聞こえる女性の声に、すみません…と謝りながら俯いた。
「ようやく渋滞から解放されて会場入りしたのに神野ちゃんはいないし、話したくても話せる相手は少ないし」
思わず電話してしまったじゃない、と口調を強める相手。
それは現社長の奥様で、前に私の仕事を担当していた先輩の堀川紀香さんだ。
「本当にすみません。ちょっと食べ過ぎで気分が悪くなっちゃって」
ローストビーフがあまりに美味し過ぎたものだから…と断りを入れる。
付け合わせのソースも美味しくて箸が止まらず、食べ過ぎで胃がキリキリと痛みだしたから早目に帰ってしまった…と説明した。
「それで?体調はいいの?」
心配そうに訊ねる紀香さんに、胃薬を飲んだから…と嘘を重ねる。
そんな話を信じる彼女は、「そう…」と安心して、「あのね…」と続けてこう言った。
「私が紹介したい人がいると言ってたこと、覚えてる?」
声色を高めて訊いてくる紀香さん。