雨音と采雨
『やめてっ、美桜さんっ』

『は?さん?様だろ?』

『美桜さんっ、』

『やめてくださいだろ?』

『…やめてください』

『やーだねー!!!』

『『『キャハハハハ!!!』』』




「雨音〜見てぇ?あの子。」

「ん〜?」

ビシャビシャだった

助けてあげなきゃ。

どうせ美桜だ。

着替えないのかな。

ああ、ジャージゴミ箱に捨てられてんのか。

「これ使ってぇ?池田さん」

「だいじょーぶぅ?」

『あっありがとうっ』

「せんせぇ〜…ドライヤーってありますかぁ?」

「池田さんビシャビシャだよぉ?」

「先生いじめられてるの気づいてたでしょぉ?」

「もっと気をつけて見てあげてぇ?
池田さんのこと」

「…そうね、ごめんなさい
先生のせいだわ
ドライヤーはこっちよ」

先生は池田さんがビシャビシャなのにビックリしない。

日常だったんだね。
< 12 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop