ホームズの子孫はピンチになると駆けつける
「早速明日から調査する」

ホームズさんがそう言うと、グレッグソン警部が馬鹿にしたように笑った。

「君が暇だと思ったから事件を持って来てやっただけさ。あっという間に我々が解決するだろう」

「さあ、それはどうかな？」

グレッグソン警部の挑発に、ホームズさんは余裕の笑みで返す。

私は、レストレード警部たちが来てくれたことに心から感謝した。



園子ちゃんは、二人の警部が帰った後に家に帰ってきた。パブに寄ったのか、頰を赤くして酔っている。話は明日することにした。

そして、朝になって園子ちゃんの酔いが覚めたところで勝手に部屋をいじったりしないことを約束させた。

「わかった、わかった！今日はブラブラ外を歩いてるよ」

園子ちゃんはそう言ったものの、ホームズさんは信用していなかったみたい。調査に行く前に自室に鍵を外からかけていた。

「和香、仕事に行こうか」

「はい！」

また、穏やかな一日が始まる。私とワトソン先生は診療所へと向かった。
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