ホームズの子孫はピンチになると駆けつける
仕事から帰ってくると、家の中は綺麗に片付いていた。ワトソン先生と顔を見合わせ、ホッとする。園子ちゃんは出かけているようで、家の中は暗かった。

「夕食の準備をしますね」

私はそう言い、キッチンに立つ。今日は野菜炒めにしようかな〜。

「たっだいま〜!!」

ハイテンションの声が響き、バタバタと私のところに園子ちゃんが走ってくる。その目は事件の依頼がきたホームズさんのように輝いていた。

「どうしたの?何かいいことでもあった?」

「実はね、とってもおしゃれなカフェを見つけたの!ケーキもおいしくって!一緒に行かない?」

三日後は仕事がない。私は、園子ちゃんが見つけたカフェにその日に行くことになった。園子ちゃんはとても喜んでた。

その後、ホームズさんが帰ってきたので四人で夕食を食べる。園子ちゃんは遠出をするからと早めに眠ってしまった。

「和香、あのお客さんはいつまでここに滞在するんだ?」

テレビを見ていた私に、ホームズさんが話しかけてくる。私は「あと一週間したら日本に一旦帰国する」と答えた。
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