ホームズの子孫はピンチになると駆けつける
「じゃあ、私はダージリンとフルーツタルトで!」
それぞれ頼むものを決め、ボタンを押して店員さんを呼ぶ。そして注文し終えた頃、カランコロンとベルが鳴ってこのカフェにまたお客さんが入ってきたことを教える。
何気なくドアの方を見た私は、「えっ……」と思わず呟いてしまいそうになった。それを必死で堪える。
カフェに入って来たのは、特徴のない男性だった。しかしその顔を見たことがある。レストレード警部とグレッグソン警部が追っているマフィアの幹部だ。名前は……ジェイムズ・ウィンディバンクだったっけ。
私は慌ててホームズさんに知らせようとスマホを手にする。しかし、メールはいつまで経っても返信が返ってこないし、電話はカフェの中だと迷惑だ。園子ちゃんを一人にするわけにはいかない。
一体、どうしたらいいんだろう……。チラリとジェイムズさんの方を見ると、ジェイムズさんはコーヒーを注文しているところだった。こうして見ているだけでは、マフィアの幹部には見えない。
それぞれ頼むものを決め、ボタンを押して店員さんを呼ぶ。そして注文し終えた頃、カランコロンとベルが鳴ってこのカフェにまたお客さんが入ってきたことを教える。
何気なくドアの方を見た私は、「えっ……」と思わず呟いてしまいそうになった。それを必死で堪える。
カフェに入って来たのは、特徴のない男性だった。しかしその顔を見たことがある。レストレード警部とグレッグソン警部が追っているマフィアの幹部だ。名前は……ジェイムズ・ウィンディバンクだったっけ。
私は慌ててホームズさんに知らせようとスマホを手にする。しかし、メールはいつまで経っても返信が返ってこないし、電話はカフェの中だと迷惑だ。園子ちゃんを一人にするわけにはいかない。
一体、どうしたらいいんだろう……。チラリとジェイムズさんの方を見ると、ジェイムズさんはコーヒーを注文しているところだった。こうして見ているだけでは、マフィアの幹部には見えない。