塩崎先生と大浦さん
【塩崎side】

放課後、理科室に実験道具の点検の帰り道、ある教室から聞き覚えのある声がして足を止める。

…あ、大浦さんだ。それと…石川さん?

「なんで塩崎なんか好きになるわけ?」

…俺の話か…。

「だからー!優しくて面白くて真面目で!いい人なんだよ〜」

大浦さんがそう口にした。

正直ニヤケが止まらない。

俺は口元を手で隠しながら、階段を降りる。

…すげえ、うれしい。

実は俺は大浦さんが好きだ。

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