塩崎先生と大浦さん

とぼとぼ歩いて保健室に行き、事情を話して横になった。

「胃が痛いなら何かあっちゃ困るし、一応病院いこうか」

はい、と小さな声で返事をして布団にくるまった。

今日は先生に会いに行こうと思ってたのに…この調子じゃ行けないな。

最近は私もバタバタしていて忙しくて、実はもう数日くらい会っていないのだ。

先生はなんとも思ってないかもしれないけど。

キリキリ痛いお腹を抑えながら、目を閉じた。


しばらく寝ていると。

「大浦さーん立てる?病院行くよー」

保健室の先生の声がした。
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