メリークリスマス!
そしてすぐにあることに気がつく。

壁にかけられた一枚のちぎり絵。

匡祐の亡くなった弟、力が千晃にプレゼントした桜に似ていた。

「うれしい。」
「・・・」
千晃が匡祐を見ると匡祐は照れ臭そうに微笑んだ。
「ありがとう。大切にするね。」
「あぁ。」
千晃はそういうと、立ち上がった。
「ちょっと待ってて。」
そう言って寝室に一度入り、千晃は微笑みながら戻ってきた。

「私からのもう一つのプレゼント。」
「え?」
匡祐はもう一つのプレゼントがあるのは自分だけと思っていただけに驚いた。
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