メリークリスマス!
もしも理恵がいなかったら自分は医者を続けてくることができなかったと朝陽は思っていた。

ふと白衣のポケットの中から朝陽は小さな箱を出した。

今日はクリスマス。残念ながら朝陽は夜勤だ。理恵は日勤で帰宅する。
せっかくのイベントも二人は別に過ごすことが多い。

もしも子供がいれば・・・理恵に寂しい思いをさせなくて済むのに・・・
そんなことを考えながら朝陽は小さな箱を抱きしめた。

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