メリークリスマス!
「うんん。眠いわけじゃないの。」
「お腹、張るのか?」
隆弘の言葉に華が首を横に振る。
「ここでこうするのが好きなの。」
華の言葉に隆弘はさっきまでの自分の考えが浮かんだ。
「ここで隆弘の帰りを待ったり、隆弘のお義母さんやお義父さんが来てくれるのをまったりする時間が好きなの。」
「待つのが?」
「うん。今も、隆弘が私に飲み物を淹れてくれて、持ってきてくれるのを待ってるのがうれしくて、幸せで。味わってたの。」
華はそう言って隆弘の膝に自分の頭をのせた。

隆弘が華の髪を撫でる。

自分の心配は必要なかった。

小さな体をさらに小さく、小さくして一人眠っていた華はもういない。
自分がいる。
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