メリークリスマス!
「二人で過ごす最後のクリスマスだね。」
華の言葉に隆弘は華のお腹に手をあてた。
「そうだな。」
隆弘の大きな手に華は自分の手を重ねた。

隆弘はお腹に触れていた手を一度はなし、今度は華の手の上から再びお腹に触れる。

「俺たち、まだまだだな」
「まだまだ?」
「あぁ」
「なにが?」
華が不思議そうに隆弘の顔を見つめる。

「幸せの途中って意味だよ。」
「・・・途中?」
「そう。これからもっともっと幸せが増えるんだよ。」
「・・・そっか・・・」
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