メリークリスマス!
「唯一無二」
「ん?」
大悟のつぶやいた言葉を莉子が聞き返す。
「唯一無二だな。莉子は。」
莉子は前にも同じ言葉をくれたことを思い出していた。

その時はまだこうしてもう一度大悟と一緒にクリスマスを過ごせるとは思っていなかった。

そしてもう一度、愛する大悟との命を授かれるとは思っていなかった。

莉子は離れていた時の気持ちを思い出して涙が溢れそうになる。

大悟も、言葉にはしなくても今の幸せがあたりまえじゃなかったことを感じている。

「愛してるよ。」
そう言いながら瞳を潤ませている莉子の肩を抱く。
「私も。愛してる。」
二人は愛の言葉を贈り合った。
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