メリークリスマス!
啓吾は栞菜に微笑みを見せた後に「ちょっと来て」と寝室から栞菜の手を引いて隣の部屋に連れて行った。

「何?」
隣の部屋のドアを啓吾が開けるとそこには大きなツリーがあった。
「すごい!」
「買っちゃった。」
栞菜は自分が子供を寝かしつけている間に啓吾が一人でツリーを用意してくれている姿を想像して心が温まり満たされた。
「点灯式しよう」
と啓吾が栞菜を椅子に座らせて、ツリーのライトのスイッチを栞菜に渡した。
そして部屋の明かりを啓吾が消す。

「いい?」
「もちろん」
啓吾の合図に栞菜が電源を入れると七色のライトが部屋を照らした。
「きれい・・・」
ツリーに見入る栞菜の横に啓吾も座り、二人はしばらくツリーに見入っていた。
栞菜にとっては夢でもあったツリー。その夢をまた啓吾が叶えてくれた。
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