メリークリスマス!
「初めての3人でのクリスマスだな」
「うん」
啓吾はそう言って栞菜にプレゼントの袋を渡した。
「え?」
「開けてみて」
そう言って啓吾が微笑む。

栞菜が袋を開けるとそこには高価な肌のケア商品がたくさんはいっていた。
「こんなに?」
「それで抑えたんだぞ?」

栞菜は啓吾が自分をよくわかっていると思った。

子供が生まれてから自分にかける時間はほとんどなくなった。育児や家事で手もあれて、お風呂すらゆっくりと入れず髪もぼさぼさということも多い。
そんな栞菜の今欲しいものをよくわかっている。

< 41 / 154 >

この作品をシェア

pagetop