メリークリスマス!
二人で熱い熱い口づけを交わす。
啓吾がギュッと栞菜の体を抱きしめて自分の方に栞菜の体の向きを変えた時・・・

『んぎゃーっ』と泣き声が聞こえた。

「栞菜はゆっくり入ってきて。俺が行くから」
と啓吾がすぐに湯船から上がる。
「ありがとう」



栞菜が髪を乾かしそっと寝室へ向かうとそこには二人はいなかった。
寝室を出ると隣の部屋から何やら啓吾の声が聞こえてきた。

そっと栞菜が部屋を覗くと・・・
大きな大きな体で小さな小さな我が子を抱っこしている啓吾の姿があった。

思わず笑みがあふれてしまうような愛おしい光景に栞菜は心がギュッとつかまれた。
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