メリークリスマス!
「どうした?」
すぐに多香子の隣に座り渉がお腹に触れる。
「ちょっと張ってきちゃった。」
ぎこちなく笑う多香子。
「横になって足あげるか」
渉は多香子の体を支えて体を横にすると足の下にクッションを置いてくれた。腰や背中、足をマッサージしながらお腹の張りを数えている。
「ありがとう」
「どういたしまして。」
多香子のお腹にブランケットをかけ、渉はお腹の張りが繰り返されるとひたすらお腹をさすってくれた。

心地よくなり多香子はいつのまにか眠ってしまった。

過換気症候群の発作はずっと起こしてはいない。それでも精神的な不安が来ると表情が曇ったり、やけに疲れを訴え眠ってしまう。

その前段階で気持ちを持ち直せるように渉は気を付けていた
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