メリークリスマス!
「本当に早く寝てくれたね?」
咲がそういうと渉が隣でそっと優歩をベビーベッドへおろした。
優歩は咲がおっぱいを飲ませるか渉が抱っこして家の中をうろうろと歩き回ると眠る。

夜泣きは日によって違うがひどい時は1時間ごとに泣くこともある。

「あとは朝までぐっすりできるといいんだけどね。」
咲の言葉に渉が咲の肩を抱いた。
「まだ無理だな。しばらくは。俺が夜勤の時とか、一人で大変だよな。」
「大丈夫。私は仕事してないし。渉の方が疲れてるのに夜泣きにいつも付き合わせてごめんね?」
「こんな風に寝かしつけたり、夜泣きに付き合うのも今だけだって思うと逃したくないだろ?」
そんな風に思ってくれる渉に咲は感謝した。
「すごいよな。つい最近生まれたかと思ったらどんどんできることが増えて。」
「そうだね。」

命の儚さを知っているからこそ咲も同じ気持ちだ。
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