メリークリスマス!
仕事は終わらないし、疲れたし、デートできないし、後輩はあんなだし・・・何もかもうまくいかない。

そんなことを考えながら眠りについた。




「先輩かぜっすか?」
誰のせいだよ!と思いながら佳子は大きなマスクをして出社していた。
朝から後輩のやらかした提出書類に向き合っていると張本人がのほほんとした顔で近づいてきた。
「平気。高木物産に提出する書類持ってきて。」
「了解っす。」
敬語くらいちゃんと使え!と心で突っ込みながら佳子は資料作りに没頭した。

頭は痛いしのども痛いし、だるいし、寒気がする。

佳子は見てくれなど気にせずマスク姿にコートを羽織ったままでパソコンとにらめっこし続けた。
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