メリークリスマス!
食欲もないのが好都合で、トイレ以外は席から立たずにひたすら仕事に打ち込む。

そして就業時間から数時間過ぎたころやっと仕事が終わった。
でも、もう龍仁は帰っているはずだ。

大きく背伸びしながら周囲を見るとすでにフロアには誰もいなかった。

クリスマスの夜だ。こんな日に残業している人なんていない。

佳子は広いフロアに一人残され、むなしさに心折れそうだった。


がんばっても意味ないじゃん・・・
なんのためにがんばってるのよ・・・


体の調子が悪いからか心が立ち直れない・・・

佳子はそのまま自分の机に突っ伏して目を閉じた。
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