君がいればそれだけで。
今日の情報集めを終わらせ、部屋へ戻ろうとしていた時の事だった。この前、虐められていたために王女が雇った女中が話し掛けてきたんだ。花屋の娘だからか、俺の顔と名前を覚えているなんて面白い奴。そう思いながら向かい合うと、言いづらそうに口を開いた。
「実は・・・、その・・・。王女様が倒れられた日の話なんですけど」
「話しづらいのなら場所を変えようぜ?」
「ありがとうございます!」
花屋の娘は感謝すると黙って俺に付いてきた。こういう事をしているから城に来る事になった日のように襲われるんだ。学習しないな。少しは疑う事を知れ。だから継母に嫌われるんだよ。純粋な娘に父親はベタ惚れだったからな。
「実は・・・、その・・・。王女様が倒れられた日の話なんですけど」
「話しづらいのなら場所を変えようぜ?」
「ありがとうございます!」
花屋の娘は感謝すると黙って俺に付いてきた。こういう事をしているから城に来る事になった日のように襲われるんだ。学習しないな。少しは疑う事を知れ。だから継母に嫌われるんだよ。純粋な娘に父親はベタ惚れだったからな。